
何年か前までは「マーケティング」とは、いろいろな数字でした。いくらで仕入れて、いくらで売る、マーケットがどのくらいで、商圏範囲がどれくらいで、運送費がどうで、家賃がこうで、経費が・・・人件費が・・その他、多くのことを数値化してあてはめていって、答えを出す。
「どれくらい儲かる」という答えです。
でも、これは、モノがなかった頃の話です。
人が当たり前にモノを買ってくれた時代の話です。
モノが溢れ、当たり前のものでは「欲しい」と思わなくなった時代は、「モノ」や「技術」や「サービス」を売り物にした、マーケティングは、もう生ゴミ用の袋に入れて燃やさないといけません。
私共の業界でも、いまだに「クチコミが全て」「うちは宣伝をしない」などと、生ゴミが腐ったような、においを放ちながら、おっしゃる先生方が多い。
よい技術があれば「セラピスト」は成功する!!
・・確かに、人口10万人くらいの町に2,3件しか整体がない、私の始めた頃はそれでよかった。でも、市民権を得てしまった癒しビジネスがひしめき合っていては、「技」を売り物にしても、回転寿司のようなクイックマッサージがたくさん出来ると、オ・ダ・ブ・ツになることもある。
ビジネスの環境が変わった以上、「私の始めた当時は・・」としたり顔で成功体験を話すなど、考えたこともない。「進化」しなければ、「繁栄」もなにもない。
あるコンサルタントの勉強会に出たとき・・
「あなたの売ろうとしている商品、サービス、技術」を形や素材を変えずに10倍の値段で売るとしたら、どういう売り方をしますか?」といきなりきて、大いに困ったことがある。
私の施術料金は\6300 これを6万円にするには・・・とほほ、とても自分の頭では思い浮かばない。
ギブアップと思ったものでした。
ほとんどの出席者が「それは無理です」と言う声でした。
ところが、講師のカリスマコンサルタントは、次々に色々なアイデアを披露し始めた。
3500円のクマのぬいぐるみを「アニバーサリーテディベア」という名前にして、子供の生まれたときの体重と、同じ重さにして生年月日を刺繍して、バースデーギフトにする。
赤ちゃんが生まれると、母子手帳に体重がかかれる。3090g、とか。ぬいぐるみをその体重と同じ重さに作るんです。
そして生まれた日と名前を刺繍する。
そうすることによって、ただのぬいぐるみを「意味合い」のある、特別な商品にする。
・・・・こういうパターンがいっぱい出てきた。
私の脳は、思考停止を勝手に決め込んでいただけだ。
ちょいとこの間、マーケティングのセミナーをやったときに、このことを思い出した。
「モノ」や「技術」を売っている限り、いくら心を込めても、安売りに負ける。
実際に田舎のマッサージは60分で4000円だ。ドンドン安くなっている。
技術がどうだこうだは、「お客様」が決めること。
私やあなたの技術が安売り技術に負けたなら、それは技術不足ではなく・・。
マーケティング不足である。
広告代理店や、コンサルティング会社がノーマークの私共の業界。
そして、マーケティングなどという言葉すら知らない白衣を着た技術者たち。
これは全くおもしろい現象です。
そして大きなチャンス!でしょう。